エントランスに『アジサイ』と『クチナシ』を植えました。
ゴールデンウィークも近くなり、気温も上がってきました。
春を告げる香りの良い沈丁花、アザレアから、初夏・梅雨時のお花で香りの良い「クチナシ」と「紫陽花」に植え替えました。
初夏に向けて、クチナシの甘い香りと梅雨時のアジサイを楽しんで頂ければ幸いです。
(以下、ヤサシイエンゲイ記事より引用)
●アジサイについて
アジア、北アメリカに約40種類が分布する低木で、日本には約10数種があります。アジサイの花は両性花(完全花)と装飾花(不完全花、中性花)の2種で構成されています。両性花は生殖能力のあるいわば花の本体で、雄しべと雌しべを持ちますが、開花してもあまり目立ちません。装飾花は大きな花びら(じつは萼)をもっていますが雄しべや雌しべが退化しており、実を結ぶことはありません。アジサイの花を見て多くの人が「外見上の花」と認識している部分はたいがいが装飾花だと思います。
○アジサイの名前の由来は藍色の花が集まるという意味の「あづさあい(集真藍)」が変化したものと言われています。
属名のハイドランジアはギリシア語のハイドロ(水)とアンジェイオン(容器)からなり「水の器」「水がめ」と解釈されます。 これはアジサイが根から非常に水をよく吸うから、果実の形が水がめの形に似ているからなど諸説がありはっきりません。
シーボルトはアジサイにハイドランジア・オタクサという学名を付けましたが現在では使われていません(シーボルト以前に違う学名を命名・発表していた人がいたので)。 また、オタクサの名前はシーボルトの愛人「楠本滝~通称、お滝さん」の名前から付けられたと、植物学者の牧野富太郎は推測しています。
●クチナシについて
葉は楕円形で先端が少しとがり濃緑色、表面に光沢があります。黄緑色をした若葉の頃も美しいです。梅雨の中頃~終わりに径6cm前後の純白の花を開きます。花は甘い芳香を強く放ちます。花びらは肉厚で、時間の経過とともに黄色っぽくなります。基本種は花の基部が筒状で先が裂けて6枚の花びらなる一重咲きですが、バラのような姿の八重咲き種もあります。日本(本州西部、四国、九州、西南諸島)、台湾、中国、インドシナに広く分布する常緑樹です。暖かい気候を好み、主に暖帯や亜熱帯地域に自生します。特に日本では、海岸近くの山野に自生することが多いです。
花後に果実ができ、熟すとオレンジ色になります。果実は楕円形で頂点に萼がツノのように残ります。乾燥させたものを煮出した汁はたくあんや、きんとんを黄色く染める着色料になります。スパイスの類としてスーパーでも普通に見かけます。中国ではこの果実を「山梔子(シャンチーツー)」といい、古くから消炎や鎮静の薬として用いてきました。完全な八重咲きは雄しべがない(雄しべが花びらになる)ので、果実は出来ません。
○クチナシの名前の由来は諸説あります。
・果実が熟しても裂けたりはじけたりしないので、口が無い「口無」
・果実の頂点に残る萼を鳥のくちばし、果実自体を梨に見立てて、口のある梨「口梨」
などです。本などでは「口無」の説がよく使われています。